靴に鞄にソファーにと、昔から革製品のお手入れと言えばミンクオイルによるオイルケア
もちろんレザーウェアーもオイルケアは効果的です。
起毛革(スエード・ヌバック・ムートン)にナチュラルタッチや一部のアンティック(ベジタブル含)仕上げはお使いいただけませんが、通常の表革の濃色でしたらオイルが一番。
革製品を着用していくと袖口や前の見返し部分などが徐々に白っぽく色が剥げた様になってきます。
これは革がカサつくことによって表面がひび割れてきた状態です。
これをほおっておくと表面のひび割れが多きくなり、革の強度にも影響して破れやすくなってきます。
ですので革に栄養を与えるのはもちろんの事、保護のためにも定期的なオイルケアが必要です。
私達も手や唇がカサつかない様にハンドクリームやリップクリームを塗るのと同じです。(ひび割れると痛いですもんね)
オイルといえば昔からミンクオイルが主流ですが、欠点は独特の臭いとべたつき。
「その香りがいいんだよ。」と革好きの人には人気でもありますが、臭いやべたつきが苦手な方も沢山おられます。
しかし近年は無臭でべたつきのないオイルとして、深海ザメから中質したスクワランや植物性ホホバオイルといったミンクオイルと同効果の製品も増えてきました。
更にスクワランやホホバオイルは浸透率が高い成分なので、ミンクオイルに比べて少量使用ですむのも魅力的。
靴、鞄や革ジャンでも味わい深くするならミンクオイルがおすすめですが、ノーマルな濃色レザージャケットやレザーコート等にはスクワランやホホバオイルがおすすめです。
使用方法はタオルやスポンジに少量をとり、革表面に薄くのばして塗りこんだあと、乾いたタオル等で余分な油分をふき取るだけ。
これだけでひび割れを防ぎながら多少の汚れも落としてくれますので、まさにクリーニング不要です。
シーズン中2~3回オイルケアするだけの簡単ケア。
とはいえ自然素材ですから経年劣化によるひび割れはでてきますが、定期的なケアが長持の秘訣になることは間違いないです。
ただし商品によってはシミになってしまう場合もあります。
特にナチュラルタッチや淡い色などは注意が必要なので、必ず見返しの内側など目立ちにくい個所でテストしてから全体に使うようにしてください。
ニチワレリュームではホホバオイルをメインに使用した「モイスチャークリーム」をご用意しています。
それでも心配な方は、薬の効果を抑え目にした「ミンクオイルスプレー」がおすすめです。
スプレータイプは次回に当ブログで紹介します。