気温も徐々に上がり、レザージャケットの話しなんて聞く気もしない?そんな時期がやって来ました。
いやいやそんな事言わずに、今週も新作情報にお付き合いください。
さて、前回、前々回とマットスキンを使ったな大人スタイルのレザージャケットをご紹介しましたが、今回はやんちゃ系スタイルを紹介したいと思います。
やんちゃ系といえば、その代表格はやはりベジタブルスキン。
ニチワ時代からも根強い人気の定番革ですが、今回はこの革に合うスタイルとして作ったのが、写真のレザージャケット。
胸のポケットがアクセントのライダースタイプに、若干の洗い加工でハードなイメージを出してみました。
胸ポケット両サイドに、ネービーにはブラウン、グレーにはボルドーのパッチがちょっとしたポイントにもなり、やんちゃな中にも洒落感のあるレザージャケットに仕上がっています。
実はこのレザージャケット、ほぼ企画も終わり、いよいよ裁断準備に入ろうという5月中旬、急遽飛び入りで作ることになったアイテム。
今年はコロナウイルスの影響もあり、早くから様々な革を抑えたのでですが、そんな時に「あれ、こんな革あったけ?」てな感じで、抑えた中から出てきた革。
恥ずかしながら、こんないい革が残っていたとは、企画中まったく気が付きませんでした。
企画は、毎年その時の流行やお客様の声なども参考に、各アイテム別にどれぐらいのスタイルを作るか決めてから、サンプル作成を進行させます。
そんななか、人気アイテムは比較的早い段階からスタイルの数が埋まっていき、時として想定以上のサンプルを作る時もあります。
でもその逆で、なかなかスタイル数が埋まらないアイテムも出てきたりします。
そんな時、数合わせのためだけにレザージャケットを作ったとしても、お客様が求めていない訳ですから、その様なレザージャケットは、ほぼ間違いなく売れ残ってしまうでしょう。
でも今回みたいに、後から「ハッ」と気が付いて作った場合は、その殆どがヒット商品になったりもします。
例えば、去年のでいうと「1110065 ラムアーバンスタンド」というレザージャケットが正にそう。
当初は新作としての予定はしておらす、企画がほぼ終わってから手に入った革で作ったのですが、それでも販売価格も含めて製品かは厳しいのでは?とボツになりかけました。
それでも最後の最後で、「でも気になるアイテムだし、上がり具合の評価も高いから」と言って販売してみたら、ライダース系レザージャケット部門で1位の売り上げに輝き、3Lに至っては、11月初旬という速さで完売してしまいました。
そう考えると、今回最後の最後で誕生した商品、とても期待が持てるレザージャケットではないでしょうか。
もちろん、そんな伝説できな実績だけではなく、とても満足いく上がりだからこそ言える部分でもあります。
独特な表情はもちろん、見えない部分のディテールにまで拘って作られたライダース風のレザージャケット。
ネービーとグレー、皆さんはどちらが好みでしょうか?
秋の発売まではまだまだ先ですが、既に期待値上がりまくりの、やんちゃ系レザージャケットのご紹介でした。