梅雨の時期、革ジャンやレザージャケットをクローゼットに収納したまま、着る時期になって出してみたら革の表面にカビが…。
こんな経験をされた方は少なくないかと思います。
梅雨時期はクローゼットから出して、風通しのいい場所で陰干し。
カビが生えて表面を拭き取っても、繊維の中で菌が繁殖して再度表に出てきてしまう。
以前もこの様な事をニチワレリュームブログでも書きましたが、今回はカビが生えた後の革ジャンについて、もう一度おさらいしてみます。
まずカビの問題は梅雨の時期だけではありません。
もちろん梅雨時期は特に気を使うべきですが、最近は冬の間でも加湿器の使用や、密閉された部屋は結構湿度が高くなります。
窓際に掛けていたレザーコートが窓ガラスの水滴で濡れてしまい、カビが生えてしまったという事例もあります。
とにかくカビを発見したら、まず拭き取る前に、掃除機でカビの胞子を吸いとります。
カビが生えているということは、その革は水分を吸っている状態ですので、ただ拭くだけではカビの胞子が飛び散ることで、さらに他の分子でカビが生えてしまうということにもなりかねません。
胞子をよく吸いとった後は、乾いたタオルでカビを拭き取ります。
あとは通気性の良いところで自然乾燥させ、そのあと保革クリームなどで潤いを与えます。(ただし表革のノーマルナッパのみ)
ただ、近年は高度な製革技術により、時々陰干しをすることと、汚れをそのままにしない等に注意することで、十分にカビを防ぐことは可能になって来ました。(粗悪な安い革は例外ですが)
シーズン中は水滴の着きそうな窓の近くは避け、梅雨時期などのオフシーズンは、クローゼットから出して、陰干しをしながら時々革に触れてあげて下さい。
今回はカビが生えた革ジャンについてでした。
最近は暑さのせいで外ランチする気もせず、昼は事務所内に引きこもっています。
引きこもりすぎて、心にカビが生えない様に注意しなければ…