先日お客様から「防水スプレーってどれ使っても大丈夫?」とのお問合せをいただきました。
以前にも当ブログで詳しくお伝えしてますが、ここで再度おさらいをします。
防水スプレーも様々な物がありますが、使用用途に「皮革製品」との記入があれば使用自体は問題ありません。
ただし気をつけなくてはならない事があります。
それは吹付の際に、近づけすぎたり多量に吹き付けたりしない事です。
オイルケアもそうですが、必要以上の使用はケアするどころか逆にダメージを与えてしまいます。
防水スプレーはそもそも雨用でおすすめしている訳ではありません。
防水スプレーを革に吹き付けることで、表面に薄くコーティングをした状態になり、その事で汗や整髪料(化粧品含む)などの油分の汚れを付着させない効果が生まれます。
そうなんです。防水スプレーは汚れをつきにくくする効果があるのです。
よくオイルの使えないムートンやスエード、ヌバックなどの起毛革に付いた汚れをどうすればいいかと、ご質問をいただくのですが、この様な革の場合、汚れが付いたらどうしようではなく、汚れを付きにくくする事が大事になって来ます。
使用方法としては、屋外で衣類から30センチ前後離しながら全体を2~3往復程度吹き付ければ十分です。
使用頻度はなるべくでしたら着用する度に。もしご面倒でしたら、月に1~2回ほど吹き付けるだけでも効果的です。
そして帰宅されたら、柔らかいスポンジで軽くブラッシングしてあげるとで、表面に浮いた状態の油汚れをはじき出してくれます。
この様なケアを施しても経年劣化は避けられませんが、するとしないとでは数年後の汚れ具合が全然違います。
また靴用のスプレーでも使用可能ですが、靴用は吹付面積が小さいので一点を集中して吹き付けるノズルになっています。
その点、ウェアー用はノズルが拡散するようにできていますので、なるべくでしたらウェアー用の防水スプレーをお勧めしますが、どうしても靴用をご使用になる場合は、なるべく同じ場所に集中して吹き付けない様にしながら使用して下さい。
今日は防水スプレーのお話でした。