写真は先月の大阪レザー店でご購入いただいたお客様のヌバックレザージャケット。
実はこのレザージャケット、お客様が衿についた汚れを落とそうとクリームを塗ってシミになってしまい、修理が可能かご相談をいただき送られた来た物。
ご購入時にお付けしている「お手入れメモ」にも記載してますが、スエード、ヌバック、ムートン等の起毛革にオイルやクリームを使うのはNG。
お客様も使用してからクリームはNGなことに気付かれたとの事でしたが、最悪どうにもならなければ同じ商品を再購入したいとまで言われるくらい気に入っていただいているので、出来る範囲で修復してみる事に。
という事で、ある道具を使って早速衿元のケアをしてみました。
その結果はこのとおり。
完璧ではないのですがかなり綺麗になりました。
そしてある道具というのは…
その名もスポンジ。
よく100円ショップやスーパーで売られている食器洗い用のスポンジです。
昔から起毛革やカシミヤのブラッシングに大変重宝するアイテム。
雑誌やテレビの撮影など、商品をきれいに見せたい時にも使ったりするアイテムなのですが、今回はそのスポンジの硬い面を使用することに。
硬い面で擦ることで、表面のクリームを落とし、仕上げに柔らかい面を使って毛並みを整えればケアは完了。
クリームやオイルだけでなく、衿裏に付着した脂や汗シミなどにも有効なケア方法です。
ただし擦りすぎには注意。
キズを擦ったことで、かえってその部分が白っぽく目立つケースがあります。
使用する場合は基本柔らかい面でおこない、どうしても頑固な汚れは硬い面で軽くケアしてあげてください。
あとニチワレリュームのブログでも過去に何度かご説明しておりますが、衿元や袖口などの汚れやすい部分には、事前に防水スプレーを掛けるのも効果的です。