「毛根がないので、やはり毛は抜けやすくなっております。」 その声に、「えっマジ」と反応し、気が付いたら自分の髪の毛を触っている。
そして、しばらくしてハッと我に返る。
声の主は私の斜め左の机に座っている女性スタッフTAJI。
実はこの話し、数日前にお客様から今年のカタログ49ページに掲載している「ラビットリバーシブルベスト 4910035」のお問合せを頂いた時の出来事。
お客様のお話ですと、以前よそのお店で購入したラビットファーの毛抜けが激しかったので、ニチワレリュームさんのは問題ないのか?また無駄毛の処理はきちんとされているのか、とのお問合せ。
ラビットの毛抜けですが、結論から申し上げますと毛は抜けてしまいます。
TAJIがお客様にご説明した様に、ラビットファーは素材の性質上、加工の段階で毛根を取り除いてしまうので、毛が薄皮に刺さっているような状態になっています。
その為、毛根があれば毛は抜けにくくなるのですが、どうしても多少は抜けてしまいます。
また、お客様がご心配の無駄毛の処理についてですが、ニチワレリュームは検品時に処理をおこなっております。
これはムートンによくある事ですが、ムートンは長い毛を10~15ミリ程度に刈り込みます。 その後、エアーの吹き付けや無駄毛の吸引、そしてブラッシングをするなどの処理をするのですが、どうしても多少は残ってしまいますので、最初のうちは無駄毛がこぼれ落ちてきます。
ですので、最初のうちは毛の付着が目立ちやすいインナーなどは避け、なるべく同系色のインナーの着用をおすすめします。
また、毛根がないからといって全ての毛が抜け落ちる訳ではありません。 抜けやすい毛としっかり付いている毛がマチマチにありますので、ある程度抜けると落ち着いてはきます。
それでも先に書きました様に、ラビット系はムートンと違い、しっかりした毛根がないので抜けやすいですが、特有の滑らかでふわふわな肌触りを楽しめるのもラビットならではです。
以上、ラビットの毛抜けについてのお話しでした。
お問合せいただいたラビットリバーシブルベストも人気です。 会員割引きも延長しておりますので、よろしければ如何でしょう。
もちろん昨日から開催しております横浜レザー店舗でもご用意しております。
それにしても自分の頭を触っているなんて… 最近、洗面台に抜け落ちた髪を見る機会が多くなっていただけに、お客様に対応していたTAJIの声に反応してしまった自分がお恥ずかしいです。
私自身が同系色の服着なきゃですね。