前回、前々回とレザーとは関係のない韓国食事事情を書きましたが、9月になってそろそろレザーの事を書かなければ怒られちゃいますね。
現在ニチワレリュームではカタログ制作とWEBのリニューアル。
そして入荷商品の管理に生産中の商品についての工場とのやり取りと、シーズンインに向けて作業がたくさん。
そんな中、8月お盆明けに韓国の工場から「凄くいい素材が手に入りそうなんですけど」との連絡が。
いい素材というのはB3用のムートン原皮。
B3ムートンと言えば米軍のフライトジャケットとして誕生してから80年以上の歴史をもつアイテム。
それこそ定番商品としてムートンアイテムの中でも長年君臨しておりましたが、1986年の映画トップガンで更に火がつき、
当時(旧ニチワ時代)はボンバージャケットも含めて生産が追い付かないほど人気となりました。
その後もB3ムートンは定番として常に販売をしていたのですが、ニチワレリュームになってからはB3ムートンの販売を見合わせておりました。
理由は二つ。一昔前に比べて軽いムートンを求めるお客様が多く、B3ムートン自体が重量のあるタイプなので販売に消極的だったこと。
そして一番は素材に対しての価格の高騰。
そうなんです。
ここ数年でレザー素材が全体的に高騰したのですが、その価格の割にはB3の素材があまり良くなかったので生産を諦めていました。
実は今年は海外も含めて久しぶりにB3ムートンが注目されている年。
展示会や各工場を巡ってもB3の話しはよく効かれるので、私どもとしても本音は商品化したかった。
そんな時に舞い込んできた素材の話しに乗らない訳にはいかないと、早速サンプルを作成依頼。
出来上がったB3ムートンの第一の感想としてはもの凄く軽くなった事。
ムートン全般に言える事ですが、本当一昔前のあの重さからは想像できないくらい軽い素材に仕上がっています。
デザインや表面の風合いといった伝統テイストはそのままに、最新技術の鞣しを取り込んで軽さを実現したB3ムートン。
今回は急遽手に入った素材のため、数量はわずかですがカタログ掲載して販売する事になりました。
最新カタログの発送は10月中旬予定。
それまでに生産が終わるよう、工場と詰めていますので販売開始までもう少しお待ちくださいませ。