今回は、ライダースジャケット誕生以降
アメリカ経済やバイクの発展などで遂げたさまざまな変遷についてご紹介します。
●バイクとアメリカ経済とライダースジャケット
◇バイク乗りの環境が与えた影響
1940年代には、それまでと比べてバイクの人口が激増しました。
それと同時に、この頃から新たに登場するレザーカンパニーは
西海岸(特にカリフォルニアなど)に集中していきます。
それまでレザーカンパニーはニューヨークなどがある東海岸に集中していたのですが
カリフォルニアの温暖な気候とオープンな文化で
現地のバイク乗り人口が増加し
西海岸でライダースジャケットを作る会社が多くできたと言われます。
◇アメリカ経済が与えた影響
40年代のバイク乗り人口の増加によって
ライダースジャケットの需要が高まり
レザーライダースの有名ブランドのいくつかがこの時代に生まれます。
その後70年代まではアメリカ経済自体が右肩上がりに成長していった影響もあり
バイクもライダースジャケットもさらに売れていきますが
やがて一時アメリカ経済が衰退。
それは多くのレザーブランドにも影響し、なくなってしまうブランドも出てきました。
停滞期を過ぎると、高い需要と根強い人気、
そして高い技術での製作など、さまざまな企業努力で緩やかに再生します。
ライダースジャケットの歴史を簡単にご紹介しましたが
アメリカの経済や文化などが大きく関わっていて奥深いですね。
次はライダースジャケットの素材の変化についてご紹介します。