春に活躍するレザージャケット&レザーブルゾン

3月に入りました。

クリアランスセールも無事に終了し、3月は春レザーフェアーが開催中。

まだまだレザージャケットレザーブルゾンといった軽めレザーが活躍する事もあり、事務所にも毎日お客様にお越しいただいております。

今年は特に事務所での購入を希望されるお客様が多く、厚木から何回も車で足を運んでくださったお客様や、出張ついでにお立ち寄りになられたお客様と、本当に多くのお客様にお越しいただきました。

先週のブログにて東大門のレザー市場の近況と革の見極めについて書きましたが、先日お見えになられたお客様がご覧になって下さったらしく、東大門もそうかもしれないけれど、国内でも昔に比べてレザーの購入がしずらくなったと嘆かれていらっしゃいました。

お客様曰く、昔の様に百貨店や路面店でレザーが陳列されることは今では見なくなり、たまに見かけたとしても、ブランドの片隅に並ぶ手の届かないプライスの革ジャンだったり、安いと思ったらフェイクレザーだったりして、値ごろ感のいいリアルレザーを本当に街中で見なくなったとの事。

また、いくつかのネットショップで購入したみたものの、ショップによって品質はまちまち。

笑ながらでしたが、「店舗閉めちゃったニチワさんにも責任あるよ」と仰られて大変恐縮。

実際、私達もお客様と同じ意見。
本当に革を街中で見なくなりました。

街中で見ないってことは、実はレザーって人気ないの?と思いがちですが、メンズもレディスも有名なファッション雑誌はライダースからムートンに至るまで、様々なレザーアイテムが取り扱われております。

それなのになぜレザーが出回らないか。

レザーを縫製する工場が無くなってきているのも理由の一つといえるでしょう。

昔は腕の良い職人がいる事はもちろん、小ロットでも縫製してくれる工場はたくさん存在しました。

ところが近年は、大手量販店向け衣類を大量生産する方向にシフトチェンジする工場が増えて、一つのアイテムを小ロットで生産するところが無くなって来ました。

同じ製品を大量にライン生産すれば、安定して工場を稼働できてコスト的にも良くなります。

ところがレザーはどうでしょう。

革専門のミシン針を使用して、ブランドメーカーが革ジャンを作るにしても一スタイルでせいぜい数十着。

一型終わるたびに糸や針を付け替え、数十着の縫製が終わって次の縫製する商品がなければ、依頼が来るまで作業はストップ。

当然工場としては同一商品の大量生産の方が効率的です。

自然素材を使用したレザーは、大量生産だとクオリティの管理が難しく、どうしても小ロットで生産する事が必須です。

ところが近年はどの工場も高級素材の少量生産は効率的に受けてくれないところが殆どで、どのメーカーもレザージャケットの生産自体を諦めるケースが殆ど。

ニチワレリュームでもニチワ時代からのネットワークを駆使して、なんとか少量生産でクオリティを維持しておりますが、生産するのに毎年苦労の連続であることは確かです。

今回の事務所に来られたお客間は、旧ニチワ時代からのリピーター様で、なんでも将来はご自身で革ジャンの古着屋を開く夢をお持ちなくらいレザー大好きとの事。

事務所では、お客様からこの様なお話を聞けたり、革に対する様々なご意見を頂戴する事が出来ます。

革ジャンが市場に出回らなかったり売られている品質が様々なのは、もちろん工場だけの問題ではないですが、レザー製品に対するお客様のご意見をいただくと、何とかしてでも、質のいい素材をリーズナブルに提供したいと常に思います。

現在来期に向けた新規アイテムのサンプル制作の準備真っ最中。

新規企画、楽しみにして下さい。

って、まだまだ春レザー開催中。今シーズンもまだまだ終わっていません。

春に活躍する革ジャンやライダースにレザージャケット

サイズ切れも多く出ておりますが、是非ご検討を。

3月からは事務所が土日祝お休みでですが、平日でしたら事務所でもご購入できます。

革質にご不安でしたら、是非、事務所にお越しください。

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