革ジャンからレザージャケットまで ソウル東大門レザー事情

二週間前に行って来た韓国出張。

仕事内容は企画、本生産、検品等作業等、時期により内容は違いますが、今回は革の発注やデザインといった企画がメイン。

各工場で革の準備やサンプル生産といった打ち合わせの終了後、今年も東大門市場へレザー製品の市場調査。

東大門のレザー市場は夜8時~朝方までが営業時間。

毎年様々なレザーアイテムを見ながら、今年のトレンドカラーや新スタイル等を確認するのですが、残念なことに今年はその様な新しい提案が殆どなし。

陳列商品自体の殆どが昨年から変わり映えしなくて色も一緒。
つまり新作を作らずに、今ある在庫を販売するお店ばかりが目立つという状況。

ここ数年過疎化が続く東大門のレザー市場は、以前書いた様にネットで革ジャン購入が気軽になり、ソウルで安い革ジャン購入をする観光客が少なくなった事は確か。

それにしてもここまで閑散で、しかも場所によってはクローズしたお店もあったりと、フロアーを歩きながら少しさみしい思いがありました。

ただ、そんな中でもきちんとした商品を売っている店、そして旬のレザーアイテムをメインに扱っているお店もありました。

韓国では今シーズンムートンが人気の様で、なかでもB3タイプなどショート丈が多く陳列されていました。

東大門のレザー市場といえば、上質な革を使用して安く販売する店の横で、粗悪なレザーを割高に売るお店があったりと、優良店の見極めもある意味楽しみの一つでしたが、近年は店舗が少なくなった分、優良な店舗の方が多く残っている印象です。

私達はレザー製品を生業としていますので、毎年足を運んでいると、顔見知りになった店舗や、どこの工場で作られたレザーなのかも分かったりもしますが、一般の方ではなかなか店舗の見極めは難しいかと思います。

そんな時は、是非各店舗のレザー商品に触れてみて下さい。

革の滑らかさや風合いは、最初は触れても分からないかも知れませんが、市場内を歩き回りながら様々な店舗の革に触れれば、多少なりとも風合いの変化は感じる事が出来るかと思います。

そうすれば、きっと「ああこの店のレザー雰囲気いいな」て感じていただけることでしょう。

ニチワレリュームでもネット購入が不安なお客様の為に、事務所での購入も受け付けておりますが、実際に商品に触れる事でご納得をいただいております。

東大門のレザー市場巡り、少し元気がなくなり寂しい思いでしたが、同じアイテムを扱う者として少しでも活気が戻ってくる事を期待しています。

次回の韓国出張は3月18日から一週間。

企画サンプルを作成する大事な出張ですが、合間を縫ってもう一度訪問してきます。

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