革の傷や手入れ方法は? B3ムートンに多いご質問

現在、B3ムートンが通信販売はもちろん、期間限定で開催しております東京ニチワ店舗でもたくさんのご購入をいただいております。

久しぶりの復刻ということもあり、待ち望まれていたB3ムートンファンの方はもちろんですが、一度は着てみたかったと、初めてB3ムートンをご購入されるお客様が多くいらっしゃします。

実は初めてB3ムートンをご検討されるお客様より多くご質問をいただくのが、表面の傷や着用による風合い変化などに対するお手入れの方法。

そう、初めて着用されるお客様のなかでは、「カタログの写真のような、きれいな状態でB3ムートンを着用するには?」とのご質問をいただきます。

B3ムートンへのご質問の回答。それは…

B3ムートンは傷がどんどん付いていき、そして数年後にはカタログ写真の様な色目ではなくなっていきます。

という事で、まったく期待外れな回答で申し訳ございません。

よく「ムートンは革を張り合わせた物だよね?」とのご意見もいただきますが、ムートンは羊革の裏面を表にして、毛のある方(表革)を内側にした一枚革となっております。
なので表面はスエード(起毛革)となっており、更にB3ムートンはスエード面をコーティングした素材となります。

スエード面のコーティングは、表革のコーティングに比べて経年とともに擦れてひび割れていきます。

「すぐボロボロになるんじゃだめじゃん。」なんて声も聞こえてきそうですが、B3ムートン本来の楽しみ方は、ジーンズのように着込むことで古着感を味わうもの。

ですので、新品の状態でも動物本来のシワやコーティングが擦れた傷など多かれ少なかれ存在しますが、それこそがB3ムートンのなのです。

またB3ムートンは、昔ながらのフライトジャケットそのままの質感を再現させておりますので、ある程度成長したラムスキンを使用しています。
当然、その分近年主流の軽いムートンに比べますと厚みもあり、また重量もあります。

B3は一着に約4匹前後のラム革を使用しますが、自然の素材ですので革の厚み、毛質が全て同じとは限りませんし、当然厚みがあればその分素材のブレも多少は目立ってきます。

毛質の違いやパーツ使い、腰ベルトやループ等、細かな部分も含めて厚みのある革を縫製しますので、多少左右に誤差が生じたりと、どうしても綿やナイロンといった生地の様に正確にはいきませんが、それも自然素材の醍醐味として楽しんでいただきたいアイテムとなります。

そんなB3ムートンのお手入れ方法ですが、一枚革のムートンは内毛まで浸透しますのでオイルやクリームのケアは出来ない素材です。(全てのムートンに言える事ですが。)

どうしても汚れが気になる場合は、革用の防水スプレーを吹き付けることで事前に汚れを付きにくくさせる。
そして衿毛や内毛の汚れが気になり始めたら、中性洗剤を20倍前後に薄めたぬるま湯をタオルに含ませ、一度絞ってから叩き拭きをしてから陰干しをし、仕上げにブラッシングがおすすめです。

特に防水スプレーは有効的で、使用しても経年劣化は防げませんが、それでもやるとやらないでは数年経ったときの違いは歴然です。

とはいえ、B3ムートンの本来の楽しみ方は着る事で古着感を楽しむ物。

何もせず、傷や汚れを気にしないでガンガン着るというのが一番のおすすめ。

経年劣化はもちろん、成長した羊革を使用しますので通常のムートンより重く、軽やかな着心地とは無縁のアイテムですが、それも含めてのB3ムートンの魅力だとご理解いただければと思います。

 

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